母乳と虫歯
投稿日:2021年8月4日
カテゴリ:スタッフブログ
3歳になっても、子どもの母乳がやめられないというご家庭から、
「母乳は虫歯の原因になるか」とご質問がありました。
人工乳に対して、母乳には砂糖は含まれていませんが、乳糖が含まれています。
虫歯菌は乳糖も代謝をして、歯を溶かす酸を作ることができます。
ただし
乳糖は砂糖に比べると、虫歯を作るリスクはそこまで高くないので、
母乳だけであれば、虫歯のリスクは低いと言われています。
一方で、離乳食が始まると、
虫歯菌のえさとなるプラークがたまりやすくなるため、虫歯になりやすくなります。
つまり、卒乳の時期が遅れると
虫歯のリスクは高くなってしまいます。
また、寝かしつけのために、母乳をあげているご家庭もあると思いますが、
授乳により、上の乳歯の前歯が母乳にさらされる時間が長くなるので、
特にこの部分に虫歯が多くなってしまいます。
小児科の先生の中では
母乳を無理にやめさせるということはあまりしないそうですが、
虫歯リスクの観点からいうと、
虫歯になることを理解させ、子どもが自然に離れていくのを待つことがよいと考えます。
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