歯が原因ではない歯の痛み
投稿日:2019年8月14日
カテゴリ:院長ブログ
歯が痛い!
でも歯や歯茎には問題がない!
ということが時々あります。
代表的なものに、三叉神経痛 があります。
過去、私が遭遇したことがある患者さんは4名、年齢は40~60代の女性でした。
全員に共通していたのは、
「急に、眠れないくらいに歯が痛い。」
ということで来院され、レントゲン等の診査を行っても、特に異常なし。
古い銀の詰め物があって、中にむし歯ができているかもしれない、
ということで除去してみると、確かにむし歯はありましたが、
激しい痛みが出るほどのむし歯ではなかった。
そしてその後も痛みは毎日続く、という状況でした。
通常、強い自発痛がある場合は、
むし歯が神経に達していたり、歯が折れていたり、
根の先や周辺に膿がたまっていることがほとんどなので、
診査をしてもわからない、まして治療してもわからない、
ということはほとんどありえません。
そこで、三叉神経痛を疑い、脳神経外科、内科の受診をおすすめし、
受診したところ、三叉神経痛だった、ということでした。
痛みが続くからといって歯の神経を取ったり、果ては抜歯をしても、
その痛みは変わらなかったと思うと、慎重な判断が必要であることを実感しました。
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