歯肉炎と歯周炎の違い
投稿日:2022年1月3日
カテゴリ:スタッフブログ
”歯槽膿漏”と言われて
みなさんは何を思い浮かべるでしょうか?
熟れたトマトの上の歯が刺さってる絵をイメージされる方が少なくないと思います。
このイメージだと歯が歯茎の上の刺さっている状態、
つまり歯を支えているのは歯茎であると勘違いされる方も多いのではないでしょうか?
しかしながら、実際は
歯は歯茎を含めた歯周組織に支えられています。
歯周組織は主に4つ、
歯茎(歯肉)、歯槽骨、歯根膜、セメント質があります。
歯は歯槽骨によって支えられており、
歯茎はその歯槽骨を覆い、歯周組織を保護する役割を担っています。
歯周病は歯周組織の病気です。
歯周病を引き起こす細菌が原因で、歯周組織に炎症が起こる病気です。
炎症というのは、赤く腫れたり、出血したり、痛みを伴ったりする症状のことです。
さらに、歯周病は歯肉炎と歯周炎に分けられます。
歯肉炎は歯茎が腫れたり出血したりする状態で、お口の中の環境をよくすれば改善しますが、
歯肉炎がさらに進行し、歯槽骨が溶けてしまうと、歯周炎となります。
ちなみに
歯槽膿漏は歯と歯茎の間から膿が出てくる状態で、歯周炎の中でも重度に進行していると言えます。
この状態だとすでに歯が揺れていることもあり、
さらに進行すると、最終的には抜け落ちてしまいます。
歯周炎のフェーズに入ると、なかなか完治するのは難しくなります。
歯周病は、一見歯茎の状態が良さそうに見えても、
歯茎の下にある病巣に気付きにくいこともあります。
気づいた頃にはかなり進行しているケースも少なくないのです。
歯を支えているのは歯茎だけではない、
ということだけでも記憶の片隅に留めておいて頂けると幸いです。
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ぜひ千歳船橋歯科へお越しください。
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