PRD2019 報告
投稿日:2019年6月25日
カテゴリ:院長ブログ
6月5日~11日にかけて、アメリカ・ボストンで開催された、
Periodontics & Restorative Dentistry に参加してきました。
この、通称PRDと呼ばれる学会は、3年に一度ボストンで開催されるシンポジウムで、
歯周病、インプラント、補綴(かぶせ物など)についての最先端の臨床研究が発表されます。
発表者はアメリカ人だけではなく、ヨーロッパやアジアからも選りすぐられ、
まさに世界の最先端の研究と臨床報告に触れることができる貴重な学会です。
4日間に渡り、多くのことを学ぶことができましたが、ざっくりまとめてみると、
①L-PRFという、血液を遠心分離して作製する創傷治癒を促進する生体材料が、
歯科治療にも非常に効果的である可能性が高い。
②e-maxが、セラミックの中でも依然として有用性が高く、
破損や劣化が少ないとの報告がありました。
ただし、ジルコニアが従来よりもかなり審美的に良好になってきているので、
主流が変わりつつあるようです。
③抜歯即時インプラント埋入のコンセプトである、Dual Zone Therapeutic Concept が
ブラッシュアップされ、それに沿った新しい形状のインプラントが発表されていました。
④インプラント周囲炎の治療で、かなり良好な結果が示されました。
今まではかなり困難とされていたインプラント周囲の骨の再生療法において、
革新的で確実と思われる治療法が発表されていました。
まだまだ多くの内容があり、とても紹介しきれませんが、
非常に濃密で有意義な時間を過ごすことができました。
今回も多くのご指導をいただいた、恩師である秋山勝彦先生に感謝申し上げます。
次回、3年後にも参加して、世界の最先端の研究や技術に触れ、
ブラッシュアップしたいと思います。
最後にボストン名物をご紹介します。
ボストンと言えば、
①クラムチャウダー!
大きなパンをくり抜いたところにクラムチャウダーがたっぷり入っています。
シュークリームのように見えますが、サイズはかなり大きいです。
②ロブスターロール!
パンの切り込みの中に、これでもかとあふれんばかりのロブスターがぎっしりつまっています。
■ 他の記事を読む■