いつ抜歯するのか?
投稿日:2019年8月1日
カテゴリ:院長ブログ
歯が、どうなったら抜歯になるのでしょう?
いわゆる、「抜歯基準」です。
痛くなったら?
ぐらぐらしてきたら?
かぶせ物が取れたら?
割れたら?
抜歯基準は、歯科医師の考え方や技量にによってもかなり変わります。
もちろん患者さんの考え方にも左右されます。
例えば、がん治療も似たようなところがあると思います。
切除するのか、温存するのか、いくつもの考え方があり、統一はできません。
「絶対に歯を抜かない!」
というと、聞こえはいいかもしれませんが、
その歯を残しておくことで、感染が全身に広がっていく可能性もあります。
副鼻腔炎、心内膜症、心筋梗塞、脳梗塞、敗血症、などなど。
感染を取り除けなくなった歯は、もはや自分のモノではありません。
それは細菌に占領されてしまった「異物」であり、
無理やり残しておくことは、
「毒のとげがずっと身体に刺さったままの状態」
と言えます。
歯を残すことにこだわる、極力残すことに最善を尽くしますが、
その結果、母体である全身に悪影響を及ぼすとしたら、本末転倒ですので、
「最善を尽くすこと」 と 「見切りをつけること」
両方とも、とても大事ですね。
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