お口が渇く原因と起こりうること
投稿日:2022年7月22日
カテゴリ:スタッフブログ
本格的な夏となり、暑い日が続いていますね。
汗をかくと、自ずと喉が渇きます。
最近、お口が渇くと訴えられる方、
あるいは、お口の中を拝見して、だ液の量が比較的少ないと感じる方が
少なからずいらっしゃいました。
だ液の量が少ない場合、または分泌量が低下した状態に関わらず
お口の乾燥感を覚える状態を
口腔乾燥症(ドライマウス)と言います。
口腔乾燥症はさまざまな原因があります。
①だ液腺自体の機能が原因となるもの
→シェーングレン症候群、放射線治療によるもの、加齢など
②神経性のもの
→興奮、ストレス、抑うつなどの精神状態、脳の障害など
③薬物性のもの
→抗ヒスタミン薬、降圧薬、利尿薬、抗うつ薬、抗不安薬、抗コリン鎮痙薬の服用
④全身代謝性口腔乾燥症
→熱性疾患、発汗過多、脱水症、下痢、尿崩症、糖尿病、甲状腺機能亢進症
心不全、腎不全、過度の飲酒・喫煙
⑤蒸発性口腔乾燥症
→口呼吸、過呼吸、開咬(前歯がかみ合わない状態のこと)、摂食嚥下障害などがあり、
お口の中の水分が蒸発しやすい環境にある場合。
口腔乾燥症によって、だ液の量が減ります。
以前も書きましたが、だ液にはさまざまな機能があり、
だ液の量が減ってしまうと、だ液の機能の恩恵を受けにくくなってしまいます。
機能が発揮されないと、お口の中の衛生状態が悪くなるので、
虫歯が増えたり、歯周炎や口臭が進行したり、
味覚や食べ物を噛んで飲み込む機能が低下したりする可能性があります。
口が乾きやすくなったと感じた場合には、ぜひご相談ください。
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