咬合力が強い人の特徴
投稿日:2022年3月30日
カテゴリ:スタッフブログ
上下の歯と歯を合わせて咬む力を咬合力といいます。
歯を食いしばった時には
平均で自分自身の体重に匹敵するくらい大きな力が奥歯にかかっていると言われています。
また、普段の食事で奥歯にかかる咬合力はその半分から1/4くらいとされています。
日頃、私たちがその人の咬合力の強さをイメージする指標として
・顔の輪郭が張っている(俗にいうエラ張り)
・レントゲンでエラの部分の骨が肥大したり、波を打ったようになっている
・お口の中にできる骨の隆起が大きいまたは多い
(起こる場所によって下顎隆起や口蓋隆起という)
・歯が平らになっている、よく見ると細かいひびが入っている
…といったものがあります。
強い咬合力は時に歯を破壊するパワーを持っています。
中には治療をしたことがない歯が急に割れてくる方もいらっしゃるので
咬む力を侮ってはいけないと思います。
一方で、近年、食事の欧米化に伴って、柔らかいものを好んで食べるようになり
子どもの咬合力は昔よりも弱くなったと言われています。
咬合力が弱いと、顎の発達が悪くなり、歯列の乱れが起こりやすくなります。
歯列の乱れは後々の虫歯や歯周病の原因となりますので、
子どもの成長発育の過程において、よく咬んで食べる習慣は大切であると言えます。
ただし、成人の歯に関しては「よく咬む≠硬いものを食べる」というわけではありません。
一度神経の治療をした歯に関しては破折のリスクが高く、
破折によって歯を失う人が多くいらっしゃいます。
特に硬いものを好む方、夜間の歯ぎしりや食いしばりがある人は注意です。
時間をかけて、よく物を咬む(=咀嚼する)ことを心がけましょう。
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